2009年5月14日木曜日

第2回座学「地域通貨と自立した地域づくり」

5月12日(火)かでる2・7にて第2回座学講座が開催されました。

上川さんら四方僧伽の取り組みはこれまで私が学んだ地域通貨の概念をはるかに超えていて、広い視野と可能性をもった活動だと感じました。

つまり、参加者は、単に物々交換でお金やものをセーブするというだけでなく、自分がいかに他者に対して、社会やコミュニティに対して能動的主体的にかかわれるかという視座にたつことが求められ、自己開発につながったり、人びとの相互扶助関係を築いたりすることができるのです。

さらに、そのようにして作られたお金が途上国で搾取されている人びとの生活支援にもつながり、グローバル経済に対峙した自律した地域づくりになるという発想は奥深いと思いました。今の金融システムがおかしいと思う人は増えていても、 その中で生活している私たちはいったい何をしていいのかわからないというのが実態でしょう。自分にできることの一つとして、お金の使い方を考えるのは重要だと思います。

私たちも早速、不用になった本やCDと車の送迎や手作りパンを交換したりして、お金をぜんぜん使わずにとてもハッピーな気分になる体験をしました。講師謝金までBD(地域通貨)で受け取っていただき、とても感謝しています。

5 件のコメント:

  1. エコビレッジ塾の活動とどこまでリンクしている
    お話が伺えるのかとても期待して参加したのですが、
    予想以上に内容が濃く、あっという間の3時間でした。

    地域通貨の大きな目的がお金を介さずにコミュニティの間での
    繋がりを持つというものであるため、まさに向っている方向が
    同じ!という感覚を味わうことが出来ました。
    外国を旅している間に強く感じていた、どういう生き方をすれば
    グローバルマネーに振り回されずに生きていけるのか、という
    問いへの一つの大きな現実的な答えだと感じました。
    顔の見える範囲で繋がっていく大きな輪は、とても豊かで、楽しい。
    エコビレッジでも、ビレッジ内ではもちろん、中だけではなく
    外にも開かれた集団となって、地域とつながっていくことが
    とても重要なことだと感じています。

    体調不良で、講演後の懇親会には残念ながら参加できなかった
    のですが、「仏陀銀行」の地域通貨には参加したいと思いました。
    しかし、そのためには、まず自分が何を提供できるのか、
    しっかりと考えた上で参加する必要があると思います。
    それは、エコビレッジの活動の中でも同じで、その中で自分が
    果たせる役割は何なのか、難しく考える必要はないけれども、
    常に自分に問いかけていくことが大切と考えています。

    ワークショップも体験し、お金を使わずにお互いのために
    何かをやり取りするということがこんなにも楽しい、というのを
    実感できました。ありがとうございます。 知

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  2. 実は約2年前から会いたいと思っていた人でした。
    国際協力も海外ばかりではなく、今いる日本をまずは良くしていかなくてはと思っていました。それをしていたのが上川さんでした。たくさんある協力隊のなかでも、日本もカンボジアも両方が良くなることを考え、実行している方には始めて会い感動したのを覚えています。
    今回はその憧れの上川さんの話が聞けるということでとても楽しみにしていました。
    一言で言うと、やっぱり素晴らしい人だった。というこです。
    地域通貨は本当にすごいです。
    私も仏陀銀行にいつか入りたいと思います。
    そしてこれがエコビレッジにも必ず繋がると思っています。
    私は去年、ダライラマ14世のティーチィングをうけてから、仏教って本当はすごいんだ!と感じていました。
    思いやりと、利他の心、慈悲の心。大切なのは心ですよね。
    仏陀銀行はこの考え方があることによってより素晴らしいものになっていると思います。
    そして、自分が試され、楽しく成長していけるなと感じました。
    今回の講師料のBDもみんなでお返ししていけたらいいですね。
    今はまだ、お金に振り回されている私ですが、仏陀銀行に参加していたらそんなことも吹き飛んでしまいそうですね。
    最後に「もしも、チベットのように急に北海道が中国に占拠されたらどうしますか・・・?」問いかけられた時には何ともいえない気持ちになりました。
    日本人は幸せボケしているといわれますが、いつどうなるかわからないんだな~と改めて実感しました。
    そのためにもやっぱり人との繋がりや、助け合い、コミュニティーってとても大事なことだと思いました。
    改めたエコビッレジはいいなと感じています。
    由美子

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  3. 将来は「お金」からなるべく離れて暮らしたいと正直思っています。

     自分が今まで関わってきたものー身体表現、工芸品などは一体どのような「価値」があるのかはっきり定まらなくて、もんもんといつも考えています。

     明らかに価値が見えるものー例えば病気を治す事、食料を生産する事は確実に必要とされるけれど、「芸術」とかってなくてはならないんだろうけれど、なくても生きていけるかもしれない。。などなど。

     仏陀銀行においての「職能」つまり命の使い道を見つけることって、どの世界にも通じると思います。

     実際に自分が誰かの役に立つかもしれない事をお互い提供しあうワークショップを通じて、
     少なくても相手一人になんらかの変化が起こったのだろうと感じました。
     相手が自分の何かを取り込んでいく事=世界は動かせるのかもしれません。

     自分は何をしたいのか、何が出来るのか、、それを模索していく中で「共に生きる事」と自分には何も出来ないと思って寄り添うのでは、生み出されるものは全然違うのだろうと感じました。

     今の世界の中での、自分の状況、周りの状況、しっかり立ち居地を宇宙から確認するような気持ちで把握して、
    「自分の意思」とそのまわりを囲む「世界」と対話して、お金のこと、地球のこといろいろ考えていこうと思います。

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  4. 本当にすごく濃くて深い話でした。
    地域通貨、というと紙幣の代わりの券があるイメージだし、結局今の貨幣と何が違うの??という疑問があったんですが、これは貨幣の代わりが「通帳」という形でしか存在しない。そこでも一つ驚きでした。

    今の貨幣が経済ベースなのに対して、これは人ベース。
    そもそも、お金を稼ぐのだってお金はツールで、欲しい(必要)なのはその先の物やサービス。それが今はお金が手段じゃなくて、目的になってる。だから、色んな問題がおきる・・・。

    今の経済の仕組みが生み出している格差や地球環境も含めた様々な問題。それを踏まえた上で、じゃあ、どうする?という具体的な方法を提示・実践していらっしゃることに、とても感銘を受けました。

    自分もここ一年ほど、環境のこと、経済の仕組みや搾取について学んできたので、将来コミュニティを作るには、搾取しない・されない、お金の要らない所にしたい!!と思っていたので、これからも関わりながら学んで行きたいです。

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  5. 上川です。

    このたびは、エコビレッジの皆さまの前でお話しさせていただく場を設けていただきましてありがとうございます。そして皆様の感想大変参考になります。

    地域通貨は素晴らしい考え方なのになぜ広がらないのか?それは、個人の意識の成長がなければ他者との関係性において、潤滑に職能が交換できないのではないか。かなりのウエイトが個人にゆだねられている。

    そこで、仏教の一番の目的「目覚めた個人」の創出が肝要であります。

    皆様はすでに目覚めている。目覚めているからこそこのような試みに興味を抱き、現実に動いている。

    あとは、実感と他者とのかかわりの中で自分を見つめなおす作業を繰り返していくことと思います。

    ぜひとも仏陀銀行での試みに参加していただき、実践しながら楽しみましょう。

    どのように入会するかは、後日、お知らせいたしますので、少々お待ちください。

    また皆様といろいろな意見交換をさせていただくことを楽しみにしています。

    今後ともよろしくお願いいたします。

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